2003年08月18日(月) 09時50分
SCO、IBMに対する「第2のUNIXライセンス」打ち切り(ZDNet)
米SCO Groupは8月13日、IBMに対する第2のUNIX System Vライセンス供与も打ち切ったと明らかにした。これは、IBMが1999年、Sequent買収によって手に入れたDynix/ptxというOSを対象とするライセンス。Dynix/ptxは既に販売が中止されている。
UNIXの主要著作権を保有しているSCOは、IBMがUNIXのソースコードの一部をLinuxに不正流用したとし、契約違反などでIBMを訴えている。SCOによると、同社は今回、SequentとのUNIX契約を破棄したため、IBMはDynix/ptxを利用またはライセンスする権利を失い、ユーザーはこのソフトのライセンスを入手することができなくなったという。
IBM広報担当のトリンク・グアリーノ氏は、「SCOは契約違反の証拠を何も示していない」との反論を繰り返すとともに、「当社はSCOが訴訟を起こすずっと前から、Dynix/ptxと関連ハードウェアの販売を打ち切っている。SCOの今回の動きはプレスへのアピールを狙ったものと思われる」としている。
IBMは先日、SCOを反訴した。この訴状の中でIBMは、IBM版UNIXのAIXの全コードに関してSCOにオーナーシップがあるとするSCOの主張は「ばかげている」と切り捨てている。IBMはこの訴状でDynix/ptxには触れていない。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000042-zdn-sci