2003年08月18日(月) 09時51分
停電で携帯電話サービス事実上ストップ(ZDNet)
米北東部で8月14日起きた大規模な停電の最中、米国の大半の携帯電話ユーザーは通話ができなかった。米国最大の携帯電話会社であるVerizon Wirelessは15日に出した声明で、よほど忍耐強い利用者でないかぎり、停電後の通話ができなかったことを認めた。
さらに米国の大手携帯電話キャリア6社は、15日朝の時点でもまだ停電の打撃を引きずった。各社によると、これは携帯電話トラフィックを扱う送電局での停電が原因。その停電が6時間以上に及んだとき、バックアップ電源が使い果たされる。
大惨事に直面して米国の携帯電話の大半が通話不能になるのはこれで2度目。2001年9月のテロの際にも、世界貿易センターの携帯電話アンテナが打撃を受け、また通話量の大幅増加の結果、同じような事態が起きている。Verizonによると今回の停電でも、同地域の通話量が通常の約4倍に跳ね上がった。
IDCのアナリストは、今回の停電でキャリア各社は電力障害への対策強化を迫られるだろうが、米国1億4600万人の携帯電話加入者は、今後も緊急時に通話の問題を抱え続けることになるだろうと語っている。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030818-00000062-zdn-sci