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地元紙などは警察筋の話としてハンバリ容疑者がラオスからスペイン人の偽造パスポートを使ってタイ北部に入国。観光地アユタヤに移動、アパートに妻と同伴で約二週間滞在していたと伝えている。メコン川を渡河するラオスからの入国は“節穴だらけ”といわれ、警察当局は脱北者もこのルートで毎月十−十五人がタイに不法入国していることを認めている。
また地続きのカンボジアやミャンマー国境からも密林などを通じて入国でき、マレー系イスラム教徒の多いタイ南部ではマレーシア側からの住民を装った不法入国が以前から指摘されていた。
いったん入国し、外国人観光客であふれるバンコクの繁華街やプーケット、パタヤなどの観光地に紛れ込めば「警察の手はまったく及ばない」(政府関係者)といわれ、「警官に金を払えばその場を逃げられる」といった“わいろ社会”が不法行為を助長している側面も否めない。市民を装った国際テロリストの謀議拠点や通過地点になる可能性を常に秘めているといえる。
タクシン政権は観光振興を唱える一方、「あしき慣行」を一掃する改革を進め、国際テロ対策でも米国と協調、周辺国と連携した国境管理強化に努めているが、観光客離れを恐れるタイの体質が事態を難しくしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030817/mng_____kok_____005.shtml