2003年08月17日(日) 17時05分
サウジ宗教指導者、テロリズム非難で宗教布告(ロイター)
[リヤド 16日 ロイター] サウジアラビアの国営サウジ通信は16日、テロリズムを非難する同国のイスラム教最高指導部のファトワ(宗教布告)を伝えた。
声明は「爆破、殺人、物件の破壊などの悪行を、シャリア(イスラム法)に基づいて厳しく罰することが必要だ。破壊、爆破、殺人は神の名の下におけるジハード(聖戦)とは関係ない。これらの活動がジハードだと主張する者は、無知であり、心得違いである」と指摘している。
サウジでは、5月にリヤドで発生した自爆攻撃で35人が死亡した事件を受け、米同時多発テロ以降続いている、イスラム原理主義過激派取り締まりに対する米国からの圧力が一段と高まっていた。 過激派の活動がサウジの政情にも影響を及ぼしかねないことから、サウジ当局がようやく過激派摘発に乗り出し、多数の拘束者が出ている。実質的指導者となっているアブドラ皇太子は14日、サウジ国民に過激派取り締まりへの協力を呼びかけた。(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030817-00000677-reu-int