2003年08月17日(日) 16時50分
災害の伝承や文献を収集 DBをネットで公開へ(共同通信)
総務省消防庁は、全国各地に散在する災害に関する言い伝えや文献などを収集、整理し、データベース化してインターネットなどで一般に公開する事業を2004年度から始めることを決めた。来年度予算の概算要求に経費を盛り込む。
災害についての情報を都道府県別や内容別などに整理して公開することで、住民に身近な形で災害を認識してもらい、防災意識の向上を図る狙い。
同庁によると、全国の自然災害、事故、火災などの事例にまつわる文献や絵画、記録フィルムなどは、都道府県や市町村、資料館などに分散している。事業では、これらの資料のほか、地域の長老や郷土史家へのインタビューなどを通じて災害体験談、地域にまつわる災害のエピソードを幅広く収集し、整理する。
資料などを公開することにより、情報を地域内にとどめないで共有し、教育や啓発に活用できるようになるという。
消防庁は「阪神大震災から8年たち、記憶が薄れつつあるという話も聞く。今年は関東大震災からちょうど80年。『災害は忘れたころにやってくる』と言われるように、過去の状況を正確に残し、後世に伝える必要がある」と話している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030817-00000057-kyodo-bus_all