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養殖トラフグの生産量で全国一のシェアを占める長崎県の養殖業者が寄生虫駆除にホルマリンを使っていた問題で、業者らは16日、自主的に続けていたホルマリン使用魚の出荷停止を解除した。夏場の水温上昇などでフグが死んだり弱っているため出荷を急ぎたい意向だが、残留検査に時間を要することなどから、実際の出荷は今月下旬以降にずれ込みそうだ。
養殖業者らは、厚生労働省が示した「天然トラフグとホルマリンを使用した養殖トラフグの可食部のホルマリン濃度に差がなく、安全性に問題ないレベル」▽県の残留検査を基に専門家がまとめた「人間が長年にわたり食べてきたホルムアルデヒド(ホルマリンの主成分)含有の各種食物より低濃度で、健康上問題ない」——との見解を根拠に出荷に踏み切った。
一方、消費者団体には出荷停止解除に抗議して「不買」を呼び掛ける動きも出ている。また、全国一のフグの集散地、山口県下関市の下関唐戸魚市場は「ホルマリンを使ったトラフグは売れない」との前提で、9月からの来期の長崎産の売り上げを今期の50%ダウンと見込んでいる。【古田健治】
[毎日新聞8月16日] ( 2003-08-16-19:40 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030817k0000m040030000c.html