2003年08月16日(土) 00時00分

ヤミ金で逮捕の元組幹部 亀井静氏後援会に献金 （中日新聞）

　指定暴力団山口組「五菱会」（総本部・静岡市）のヤミ金融事件で、出資法違反容疑で警視庁や愛知、広島県警などの合同捜査本部に逮捕された同会系組元幹部、梶山進容疑者（５３）名で亀井静香自民党前政調会長の後援会にほぼ毎年、十万円ずつの献金があったことが分かった。

　亀井氏の政治資金管理団体である「亀井静香後援会」の政治資金収支報告書の記載によると、一九九五年から二〇〇一年まで九七、九八年を除き、梶山容疑者名で毎年十万円ずつ献金されていた。九九年分の同報告書に記載された住所は、梶山容疑者が設立した持ち株会社の登記簿上に記載されている自宅住所と一致している。

　合同捜査本部の調べでは、梶山容疑者は〇〇年ごろから名簿屋から購入したリストをもとに、全国の多重債務者にダイレクトメールや携帯電話で融資を勧誘。急速に顧客を増やし、二十−三十店舗からなるヤミ金融グループを束ね、延べ千店舗のヤミ金融業者を統括。業界で「ヤミ金の帝王」などと呼ばれていた。また同年ごろから、持ち株会社を中心とする不動産売買、飲食業などからなる企業グループの経営にも乗り出していた。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20030816/mng_____sya_____006.shtml