2003年08月16日(土) 16時41分
ネット利用し簡裁に申し立て 支払い督促で法務省方針(共同通信)
法務省は16日、任意での金銭支払いに応じない債務者に対し、簡易裁判所が書面審査だけで支払い命令を出す民事訴訟法の「支払い督促」について、債権者の申し立て手続きをオンライン化する方針を固めた。
インターネットを利用した申し立てを可能にすることにより、これまで以上に簡裁の利便性を高め、迅速な紛争解決の拡充を図るのが狙い。民事訴訟手続きの中でのオンライン化は初めてのケースで、法務省は今後、対象を支払い督促以外にも広げていく考えだ。法相の諮問機関である法制審議会の答申を待ち、来年の通常国会への関連法案提出を目指す。
支払い督促は、債権・債務関係に争いがないことを前提に、簡裁が支払いの実行を求める略式の訴訟手続き。債務者から異議申し立てがなければ、仮執行宣言を経て確定判決と同じ効力が生まれ、強制執行が可能となる。異議があると通常の訴訟手続きに移行する。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030816-00000090-kyodo-pol