2003年08月16日(土) 21時36分
<新種ウィルス>経産省が対策4カ条 お盆明けの拡大に警戒(毎日新聞)
世界中で猛威を振るうコンピューターウイルス「ブラスター」(別名、ラブサン、MSブラスト)について、経済産業省は16日、お盆休みが終わり多くの企業が仕事を開始する18日にウイルスの拡大が懸念されるとして、企業向けの「ブラスター対策4カ条」を公表した。パソコンは回線に接続する前に必ず社内のシステム担当者の指示を受け、必要な対策をとってから使うよう呼び掛けている。ネットワークセキュリティー会社の最大手ネットワークアソシエイツ社によると、ウイルスは16日も1時間に3万台のペースで拡大している。
ブラスターはマイクロソフト社の基本ソフト「ウィンドウズ2000」「ウィンドウズXP」などの弱点を突いて侵入する。感染するとパソコンが異常終了するなどの症状が起きており、被害は深刻。経済産業省は、18日に仕事を開始する企業に対し、社員が出社した時点で危険を知らせる▽ウイルスの侵入と拡大を防ぐネットワークを設定する▽ウィンドウズが入った全コンピューターの弱点を修正する▽個人のパソコンを使う前にシステム担当者の指示を得る——ことを求めている。
16日午後4時現在、同省には累計で720件の感染届け出や相談が寄せられている。【和泉かよ子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030817-00000049-mai-soci