2003年08月16日(土) 01時33分
<新種ウイルス>国内に特段の変化なし 16日午前0時(毎日新聞)
米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」の欠陥を狙ったコンピューターウイルス「ブラスター」が16日午前0時から同社のウェブサイトを一斉に攻撃するようプログラムされている問題で、総務省は16日未明、国内のインターネットの通信状況について「特段の変化はない」(同日午前0時15分現在)と発表した。大手ネット接続業者などから事情聴取した。
国内で感染したパソコンの台数が極めて少ないためかどうかははっきりせず、週明けにかけて、ネットの通信量などを引き続き監視する。
ブラスターに感染すると、パソコンを勝手に終了させるなどの誤作動を引き起こし、16日午前0時になった時点で同社サイトに大量のデータを送りつけるようにプログラムされている。
【伊藤一博】
マイクロソフトの日本法人(東京都渋谷区)によると、16日午前0時40分現在、ウイルス攻撃による被害の情報は確認されていないという。
同社は顧客からの問い合わせや被害対応のため設置した無料の特別相談窓口「セキュリティ情報センター」(0120・69・0196)で週明けの18日午後7時まで、24時間態勢で相談に応じている。16日午前0時以降も問い合わせはあるが、件数は特に増えていないという。
さらに同社はネット上のウイルス情報などを収集し、国や地方自治体、インターネット・サービスを提供するプロバイダー(接続業者)などと情報交換して対策にあたる部門の社員も、週末から週明けにかけて24時間態勢で警戒を続けているという。【江口一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030816-00000115-mai-soci