2003年08月16日(土) 07時05分
ブラスター 八戸市で100台感染 東北、自治体に被害(河北新報)
青森県八戸市役所の庁内情報通信網(LAN)用のパソコン端末100台以上が、マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を攻撃する新種コンピューターウイルス「ブラスター」に感染したことが、15日までに分かった。同市はウイルス対策ソフトで対応し同日、作業を終了した。業務は一部で滞ったが、市民サービスなどへの影響はなかった。
市情報政策課によると、12日午後、職員からパソコン端末で表計算ができないなどの報告が複数あり、調査したところ約100台以上が感染していた。同市は、感染の有無にかかわらずウィンドウズXPと同2000のOSが入っているパソコン約500台すべてに対策ソフトを用いてウイルス駆除作業を行った。感染経路は特定できていない。
また、宮城県情報システム課によると、県立循環器・呼吸器病センター(瀬峰町)と涌谷町、花山村の3カ所で「ブラスター」の感染を確認した。涌谷町では14日、庁内LAN(構内情報通信網)に接続する109台のうち6台が感染したが、同日中に復旧。県立循環器・呼吸器病センターと花山村でも14日、庁内LANとは接続していないパソコンがそれぞれ1台ずつ感染しているのが判明し、直ちに駆除した。
福島県でも、昭和村で1台、下郷町で2台のパソコンに、ブラスターウイルスが感染していた。既に駆除を行っており、実害はない。山形県では、米沢市の消防分署の業務用パソコン1台、三川町の公民館の業務用パソコン1台が感染したが、実害はなかった。
[河北新報 2003年08月16日](河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030816-00000007-khk-toh