2003年08月15日(金) 00時00分
ブラスター 東北の企業、対策急ピッチ(河北新報)
世界中で感染が拡大しているコンピューターウイルス「ブラスター」の被害を避けようと、東北の企業も対応策に追われている。感染したパソコンが見つかった企業もあり、お盆休み明けに一気に広がるおそれもあるとして警戒を強めている。
仙台市内のある大手企業では15日までに、社内事務用のパソコン20台で感染を確認した。業務への直接の影響はなく、「事務用パソコンで不幸中の幸い」としながらも対応に当たった。
東北電力(本店仙台市)は、本店や各営業所のパソコン約1万3000台でウイルス対策ソフトを最新版に更新した。
ネットワークにはウイルスを遮断するシステムを構築しており、被害は出ていないが「念のための措置」と言う。社内の電子掲示板でも警戒を呼び掛け、感染に備えている。
NTTドコモ東北(仙台市)も全社員約670人に緊急の警告メールを送信。基本ソフト(OS)ウィンドウズの欠陥修正プログラムを導入するなど対策を指示した。
同社広報部は「お盆でパソコンの稼働数が少なく、感染拡大が避けられた。休み明けに広がらないよう警戒している」と言う。
東北経済産業局は「休み明けにパソコンを使う場合、起動後すぐにウイルス駆除ソフトを実行するなど対策を徹底してほしい」と各社に注意を促している。
http://www.kahoku.co.jp/news/2003/08/20030816t72002.htm