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2003年08月15日(金) 11時37分

“ラーメン戦争”激化 岐阜の国道256号沿い中日新聞

 【岐阜県】交通量の多い岐阜市の国道256号(通称高富街道)沿いで“ラーメン戦争”が激化している。有名な老舗に加え、ここ半年余で新たに二店がオープン。各店は独自色を出して客を呼ぼうと奮起している。ラーメン愛好家が店巡りをする相乗効果も考えられ「ここをラーメン街道に」と張り切る声も出てきた。

 長良橋北詰から環状線と交差するまでの国道256号約一・三キロの間に、ラーメン専門店とラーメンを提供する中華料理店が計七店ある。

 六月開店の「麺工房 弾」(福光東)は、とんこつスープがベースの上湯スープ、国産小麦100%使用のめんなど、素材と作り方にこだわる一方、木目調の内装に音楽はジャズとラーメン店らしからぬ雰囲気も。

 同街道の約五百メートル北で二十年ほど続いたラーメン店を新築移転した松井裕恵店長(35)は、これまでの店は「食堂感覚でラーメンへのこだわりを売り出しにくかった」と明かし、「回転してなんぼの時代は終わり。ゆったり過ごしてほしい」。

 昨年十二月開店の「らあめん花月嵐長良店」(初日町)は全国チェーンでニンニクたっぷりの特製スープが受けている。東京本社によると「南北を結ぶ道路沿いで大きな商圏が見込めた」が出店の理由。ファミリーレストラン感覚の店作りで、他店との差別化を図る。

 一方、「ラーメン天外」(長良福光)は十年目。東博典店長(40)が脱サラして創業した店は、全国を回り研究を重ねたスープが売り。「新しい店ができても、お客さんの入りに変化はないよ」ときっぱり。

 約三十年前からある「ベトコンラーメン香楽」(長良)も根強い人気。常連客は自分の好みの辛さを注文する。長村陽市店長(62)は「辛いラーメンにしたのはお客さんとの話題づくりのため。触れ合いを大事にしたい」と独自路線を貫く構えだ。

 ただ店同士は意外に“戦争”を意識していない。「十人十色でどれが一番というものでもない。ここが『ラーメン街道』になれば」と松井店長。東店長も「店が増えることが活性化につながるといい」と期待する。

 ラーメン店に詳しい「月刊タウン情報ぎふ」の副編集長西尾美智子さん(33)は「ラーメンは実は手間がかかる料理。店のこだわりを知って食べ比べるのも面白いと思いますよ」と勧める。(中日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030815-00000008-cnc-l21