2003年08月15日(金) 18時53分
牛タンの街で牛丼戦争 松屋が東北1号店開店 余裕…迎撃の既存店は静観 /宮城(毎日新聞)
◇「早く安くうまい」一杯の争い激烈
牛タン発祥の地・仙台で、牛丼戦争がぼっ発——。牛丼チェーン店大手の松屋(本社・東京)は14日、仙台市泉区に東北初となる1号店をオープンした。県内には既に業界最大手の吉野家(本社・同)や、すき家(本社・同)、なか卯(本社・大阪)などが乱立。松屋の進出で、一杯の丼をめぐる「早く安くうまい」をかけた争いがますます激しくなりそうだ。
松屋の東北1号店は、県道35号沿いにある。約70平方メートルの店内に31席を用意。トラック運転手などをターゲットに、東北進出のモデル店として、利用客のニーズも探る。10月以降は規模を拡大し、年内にも仙台市内に4店舗を展開すると言い、「カレーなど他のメニューも充実しているので勝算はある」と意気込む。
一方、迎え撃つ既存店は今のところ静観の構え。20年以上前に進出し、県内29店舗を誇る吉野家は「牛丼業界の選択肢が増えることを歓迎したい」とコメント。「複数の選択肢でお互い競い合うのが消費者にもベスト。その中で吉野家が選ばれるはず」と余裕を見せている。【石川貴教】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030815-00000004-mai-l04