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●名古屋大
名古屋大(本部名古屋市千種区)では、学内の百台前後のコンピューター端末が感染被害を受けた。同大情報連携基盤センターによると、十二日夕、学内のネットワーク監視装置で感染を発見。同日午前、汚染された端末がネットワークに接続したことで感染が広がった。発見後、原因となる通信方法を制限し、感染の拡大を防ぐ対策はほぼ終えたという。
同大には約二万台の端末があり、外部からの攻撃に対しては防御する措置が取られている。今回は、二、三台のノート型パソコンからウイルスが広がったという。同センターでは教員や学生らに繰り返し注意を呼びかけるメールを流す一方、一斉にパソコンが使用されるお盆休み明けの十八日に向けて引き続き警戒している。
●各自治体
長野市役所では、職員の使用している端末八台が感染していることが分かった。感染の端末はウイルス駆逐ソフトで処理。十四日午後六時現在、新たな感染は見つかっていないという。
長野県情報政策課によると、県と関係機関のコンピューターには、いずれも被害はなく、システムへの不正アクセスの形跡もなかった。
滋賀県では日野町、西浅井町、甲良町の三町で五台の感染が判明したが、いずれも単体のパソコンで庁内のネットワークには接続していなかったため、被害の拡大はなかった。県市町村振興課は今後の感染を防ぐため、処置を要望する通知を全市町村に送った。
●名古屋市
名古屋市役所でパソコン二十四台が「ブラスター」に感染していたことが十四日、分かった。消防局職員が内規で定めた接続許可を得ずに、職場のパソコンから個人のPHS(簡易型携帯電話)でインターネットに接続したことが原因とみられ、市は感染の拡大防止策を講じるとともに、許可手続きの徹底を各局に指示した。
名古屋市によると、感染が判明したのは十二日昼。市役所や区役所をつなぐ庁内LAN(構内情報通信網)の監視システムが不審な通信をキャッチし、消防局のパソコンが発信元と分かった。
このパソコンでは台風10号が接近した八日夜、消防局の男性職員が災害情報を見るために個人のPHSを使ってインターネットに接続。その際、ブラスターに感染し、庁内LANを通じて区役所を含む他のパソコン二十三台に拡大したらしい。
名古屋市はウイルス感染などを防ぐ目的で、職員のインターネット利用を午前八時から午後六時に制限。総務局情報化推進課に申請してアドレスの交付を受けなければ、業務用パソコンからの接続ができない仕組みになっている。
職員は許可を得ていなかったが、市に対して「台風警戒の待機で業務が徹夜になり、申請ができなかった。やむを得ず自分のPHSを使った」と話しているという。感染による業務への影響は出ていない。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20030815/mng_____sya_____003.shtml