2003年08月15日(金) 00時00分

在日米軍、ＰＣＢ廃棄物を搬出 横浜市が確認 （東京新聞）

　横浜市は十四日、米軍施設の横浜ノースドック（同市神奈川区）で同日、在日米軍施設から回収したポリ塩化ビフェニール（ＰＣＢ）含有物資を詰めたコンテナを米軍の貨物船に積み込む作業を確認した、と発表した。

　コンテナの総数は百四十個前後で、貨物船は十五日に出港、ＰＣＢ廃棄物は、すべて米本土で処理されるとみられる。

　コンテナにはＰＣＢを絶縁油として使用したコンデンサー（蓄電器）などの廃棄物が閉じ込められているとみられる。同市は相模原市の米陸軍相模総合補給廠（しょう）など県内の米軍施設から運び込まれ、ノースドックに一時保管されていたとみている。

　米国内の法律では、国外で製造されたＰＣＢ廃棄物の国内での処理を認めていないが、米国防総省は一月までに、国産以外も適正に処分するため法の適用除外の手続きを完了したと発表した。

　ノースドックから米軍関連のＰＣＢ廃棄物が運び出されるのは二〇〇〇年三月以来二度目。前回は同補給廠から運搬したコンテナ十四個が米国に搬出されたが、国内法が壁になり処理されず、現在、太平洋上の島で保管されている。

　同補給廠監視団メンバーの金子豊貴男相模原市議は「これまでで最大規模の搬出。県内の米軍施設のＰＣＢ廃棄物はほぼ全面的に撤去され、米国内で処理されることになる」と評価している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20030815/lcl_____kgw_____000.shtml