2003年08月14日(木) 00時00分

残業代不払い１千万円超える（朝日新聞・）

　県内で０１年４月から今年７月までに、８企業が１千万円以上の賃金不払い残業をさせていたと１３日、群馬労働局が発表した。不払い残業をした労働者は１８３４人で、総額は４億２７２４万円にのぼった。過労死にもつながりかねない長時間労働は社会問題化しており、同労働局は「監督、指導を強化する」としている。

　同労働局は、０１年４月から監督を強め、最大で過去２年分の残業代を労働基準法通りに支払うよう企業などを指導してきた。

　０１年度に指導されたのは２４６事業場。０２年度は３２３事業場に増えた。今年度は７月までの４カ月に１４５事業所を指導しており、同労働局は「さらに増えるのは間違いない」とみる。

　不払い額が１千万円を超えた８企業のうち、昨年１０月以降に６企業が集中した。そのうち４企業が製造業で、不払い額３億５２２３万円、労働者１０４７人と大半を占めた。

　厚生労働省は今年５月から、不払い残業の解消を図る指針を示すなど対応を本格化させた。同労働局は１１月を強化月間とするなど、指針の周知を図る。担当者は「指導に従わない場合は刑事処分も含めて厳正に対処する」と話している。

（8/14）

http://mytown.asahi.com/gunma/news02.asp?kiji=2995