2003年08月14日(木) 21時40分
<郵便局舎詐欺>賃料ごまかしで8人検挙 郵政公社 (毎日新聞)
日本郵政公社の各監査本部は14日、1都2府3県の特定郵便局長や元局長ら8人が局舎や土地を転貸する際、元の契約以上の賃料を各郵政局に請求し、差額をだまし取ったとして、うち6人を詐欺などの疑いで書類送検したと発表した。残る2人も近く書類送検する。
郵政公社はこのうち13日付で、東京都・新橋四郵便局の渡辺亘局長(49)▽同・大田東雪谷二郵便局の富岡忠局長(64)の2人を懲戒免職処分にしたほか、旧郵政省や旧地方郵政局の関係者計45人に対し、減俸1カ月、戒告、訓戒などの処分を行った。
8人は郵便局開設などの際、建物や土地を所有者から借り、それを各郵政局に転貸しする形式を取っていたことを悪用。実際に所有者に支払うより多い金額を記入した契約書を郵政局に提出するなどして、差額分をだまし取っていた。8人が詐取した総額は約5943万円で、もっとも多額だったのは渡辺局長で、93年12月から今年7月までの間に1810万6392円を詐取。借金の返済に充てていたという。
このほか、全国の特定郵便局長ら42人についても各郵政局の周知徹底不足から過払いが生じ、77年4月から今年7月までの間で総額2億7745万円の無駄な支払いが行われたという。公社は今後、全額を回収する方針。【伊藤一博】(毎日新聞)
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