2003年08月14日(木) 17時30分
「違法ファイル交換経験なし」の層もCD購入減少(WIRED)
本記事は「ファイル交換、エンターテインメント関連」特集として再編集されたものです。初出は2003年6月9日です。
市場調査会社の米NPDグループ社は5日(米国時間)、音楽CDユーザーの6割は、違法ファイル交換に手を染めていないことがわかったと
http://www.npd.com/press/releases/press_030605.htm 発表した。音楽業界は違法交換の横行がCD販売不振の原因とみているが、それ以外の理由に注目すべきだという。
NPD社によると、この6割のユーザーは、ファイル交換をしていないにもかかわらず、購入額が7%減少している。「ファイル交換の影響が大きいのは確かだが、成人層のCD離れにも着目すべきだ」と警告している。
CD売上の45%は、36歳以上の成人層が購入している。しかし彼らは、35歳以下の若い層以上に、CDを買わなくなっているという。買わなくなった理由について、「ファイル交換をしているため」と答えた人は1割以下にとどまった。一方、「買いたいと思うCDが減ったため」と回答した人が半分近くに上った。
このためNPD社は、成人層を意識した販売戦略が重要と指摘。過去のアーティストの編集盤を投入するなど工夫が必要と強調している。
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http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030411105.html 2002年の世界のCDアルバム売上高、6%減——業界団体発表
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(WIRED)
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