2003年08月14日(木) 12時21分
強制徴収1万人対象 国民年金未納者対策(共同通信)
国民年金保険料の納付率が過去最悪となった問題で社会保険庁は14日までに、所得や財産があるにもかかわらず保険料を納めない悪質な未納者約1万人をリストアップして強制徴収に乗り出す方針を決めた。9月にも全国の社会保険事務局にリスト作成を指示。最終的な督促にも応じない場合は、預貯金などの差し押さえ手続きに入る構えだ。差し押さえの実施は来年になるとみられる。
国民年金は20歳以上の学生や自営業者、農林漁業者らに加入が義務付けられている。加入者は約2200万人。2002年度の保険料納付率は62・8%で過去最悪となり、未納者は全体の約4割にも達した。
「これ以上放置できない」と危機感を強めた社会保険庁は今月4日、「今後5年間で納付率を80%に回復させる」ことを目標に国民年金特別対策本部を設置して徴収強化に乗り出している。(共同通信)
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