2003年08月13日(水) 15時04分
<ヤミ金の帝王>新宿に3億円の豪邸 収入を建築費に流用?(毎日新聞)
指定暴力団山口組五菱会による組織的ヤミ金融事件で、出資法違反(高金利)容疑で逮捕された同会系貸金業総括経営者、梶山進容疑者(53)が東京都新宿区に豪邸を新築していたことが警視庁と4県警の合同捜査本部の調べで分かった。建築費は2億〜3億円とみられる。捜査本部は「ヤミ金の帝王」と呼ばれる梶山容疑者が、ヤミ金で得た資金を、建築費に流用したとみて追及する。
調べによると、梶山容疑者の豪邸は同区下落合の住宅街の一角にあり、先月17日に完成した。386平方メートルの敷地に、木造・鉄筋コンクリート・鉄骨造り(地下1階地上2階建て)で、延べ約303.5平方メートル。43平方メートルの車庫を備える。外観は和風建築で、家の周囲に監視カメラを十数台を配置し、夜間は照明を点灯させたままになっている。
土地は、国税滞納で旧大蔵省が差し押さえて売り出した公売物件で、00年12月当時、梶山容疑者が社長を務めていた関連企業グループの損害保険代理会社名義で購入した。
登記簿によると、完成と同時に、梶山容疑者を債務者に、関連企業の大阪府の建築工事業者と新宿区の貸金業者を債権者とする計3億8000万円の根抵当権が設定されている。しかし、梶山容疑者は昨年4月23日付で損保代理会社の社長を退いているが、土地は損保代理会社名義のままになっている。
また、梶山容疑者は、大手不動産会社が開発した高級賃貸マンション兼オフィスビル(35階建て)に今年4月ごろまで住んでいた。マンションは高さ約150メートルのタワー型で、家賃が約90万円。捜査本部は、梶山容疑者が同会系ヤミ金融で得た豊富な資金を使って、高級マンションの家賃を払ったり、豪邸を新築した疑いがあるとみている。【田中義宏】(毎日新聞)
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