2003年08月12日(火) 23時55分

＜太宰府天満宮＞駐車税を納入　利用者の支払い拒否分は納税せず（毎日新聞）

　福岡県太宰府市の駐車税問題で、８月から税徴収を中止した太宰府天満宮が１２日、７月末までの徴収分約３２５万円の納税手続きをした。利用者の支払い拒否分などは手続きしなかった。市条例や地方税法は特別徴収義務者の納税を義務付けており、市は支払い拒否分の納付も求める方針だが、天満宮は「納めるつもりはない」と反発している。

　駐車税は、特別徴収義務者に指定された有料駐車場業者が、駐車場利用者から税を徴収し、年度内に３期に分けて申告・納税する。二輪車や普通車、大型バスなど車種に応じて５０〜５００円を課税する。

　天満宮が納税手続きをしたのは税施行の５月２３日〜７月末の１期分３２５万３０５０円。しかし、天満宮は市支給の領収書が底をついた６月１０〜２３日は税を徴収しておらず、この未徴収分約５７万円と、税の支払いを拒否した大型バスや普通車など３０００台余り分６３万７５５０円は納税手続きをしなかった。

　石橋正直市民部長は「未徴収分や利用者の拒否分も特別徴収義務者が納付しなければならない。申告書を見たうえで調査する」と話した。

　一方、天満宮の上野嵩良（たかよし）事業部統括長は「施行前は、市が責任を持って施行すると言っていたのに、領収書がなくなったことさえも把握しようとせず、無責任だ。未徴収や支払い拒否分を納税するつもりはない」と語った。【久保功、三森輝久】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030813-00000078-mai-soci