2003年08月12日(火) 00時15分
NHKで半裸の吉野太夫、京都の団体が偏見招くと抗議(読売新聞)
NHKの大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で4月6日に放映された、江戸時代初期の名妓(めいぎ)、吉野太夫(1606—43)の半裸シーンについて、太夫ゆかりの京都・島原の文化財保護団体「角屋(すみや)保存会」(中川清生理事長)と地元自治会が「一流の文化人だった太夫への偏見を招く」と、NHKに抗議していたことが、わかった。
島原側は、来年の大河ドラマ「新選組!」への協力拒否も辞さない構えで、「武蔵が優しさを悟る重要なシーン」とするNHKと平行線の状態が続いている。
問題になったのは、背中をあらわにした太夫が武蔵に「抱いて下さい」と言う場面で、島原側が今年2月と3月、NHKに「裸のシーンや性的な文言の削除」を求めたが、制作担当者らは「必要な個所」として譲らなかった。
太夫は和歌など諸芸に優れたとされ、吉川英治の原作では肌を見せる場面はなく、史実でも武蔵との接点はないとされる。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030811-00000414-yom-soci