2003年08月12日(火) 11時14分
米国でウィンドウズの欠陥狙ったワーム型ウイルスが急拡大(ロイター)
[サンフランシスコ 11日 ロイター] 米マイクロソフトの基本ソフトウエア(OS)「ウィンドウズ」で最近発見された安全上の欠陥(セキュリティホール)を利用してインターネットの通信障害を引き起こす「ワーム」型ウイルスが米国で急速に広がっていることが、専門家の話で明らかになった。
このウイルスは、「LoveSan」、「Blaster」と呼ばれ、ウィンドウズ2000やウィンドウズXPのファイル共有機能などが不安定になる問題を悪用する。
SANSインスティチュートのヨナネス・ウルリッヒ氏によると、このウイルスが不安定なコンピューターに侵入すると、そのコンピューターがインターネット上で同様に不安定なコンピューターを探し出して侵入する。現在、急速に広がっており、数千台のコンピューターが感染しているという。
また、このウイルスは、8月16日にマイクロソフトのウェブサイトに感染したコンピューターから大量のリクエストを送り、同社のサイトを一時的にマヒさせるよう仕組まれているもよう。
マイクロソフトは、ウィンドウズ上のセキュリティホールについて、7月に警告を出した。
米国政府も、これに関して警告を発したが、何千台ものコンピューターがインターネット上で不安定なコンピューターを探し始めている事態を受けて、重ねて警告を出している。(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030812-00000239-reu-int