2003年08月11日(月) 23時32分
携帯電話の赤外線通信を利用したクレジット決済サービスが商品化実験へ(MYCOM PC WEB)
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、赤外線通信機能搭載の携帯電話端末を利用したクレジット決済サービス「モバイルペイメントサービス」の商用化実験を10月から開始すると発表した。NTTドコモとビザ・インターナショナル(Visa)による、赤外線通信機能搭載iモード端末を利用したクレジット決済の技術検証、商用化試行を目的とする。
「モバイルペイメントサービス」の利用者は、NTT Comより携帯電話端末に組み込むカード情報などを「モバイルカード」としてダウンロードし、端末に保存する。端末へのダウンロードは専用のiアプリを利用し、暗号化して行われる。決済時には、この情報を店舗、自動販売機、ATMなどに備えられた赤外線サービスアダプタに暗号化して送信する。対応する携帯電話端末は、NTTドコモの504i/isシリーズとFOMAの一部機種。505iシリーズへの対応は、検証作業が終わり次第、10月以降を予定しているという。また、NTT Comでは、商用化実験に引き続き、来年4月より「モバイルペイメントサービス」を商用サービスとして、正式にクレジットカード市場などに向けて提供していく予定。
このサービスの特徴は、店舗側の負担が赤外線アダプタの設置のみで済み、既存のCAT/POSと行ったインフラをそのまま利用できること、ユーザは赤外線通信を利用するため、通信料など追加コストがかからないことなど。また、「モバイルカード」は、暗号化された状態で端末内に数十枚保存できるので、便利で安全な決済が可能という。端末と赤外線アダプタとの通信も暗号化される。
今回の実験は、秋葉原電気街を中心として行われ、今年12月からは自動販売機や駐車場でのクレジットカード決済にも対応していく予定。また、携帯電話端末を利用する各種ポイントカードサービスも、来年1月より開始していくとする。
NTT Comでは、実験に先立ち、国内のクレジットカード会社と協力して約2,000名のモニタを8月下旬から募集。参加加盟店を約40店舗募集する予定。モニタの募集は、加盟店の店舗およびNTT Comのホームページ上で行うという。
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NTTコム、JCB、TIS、法人向け電子商取引の分野で提携 秋からの提供を目指す
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/07/08/12.html
NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/
(MYCOM PC WEB)
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