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指定暴力団山口組系五菱(ごりょう)会系の貸金業者による組織的なヤミ金融事件で、警視庁や静岡県警などは11日午前、出資法違反(高金利)の疑いで、静岡市にある五菱会本部や静岡県焼津市にある高木康男会長(54)の自宅など4カ所の家宅捜索を始めた。警視庁は、法外な金利を取って集めた多額の収益が暴力団の資金源になっていたとみている。
静岡市清水庵原町にある五菱会本部には午前11時すぎ、警視庁機動隊員や生活経済課の捜査員ら約40人が捜索に入った。
警視庁生活経済課によると、今回の捜索は出資法違反容疑で指名手配されている元暴力団幹部梶山進容疑者(53)の行方を捜すとともに、梶山容疑者と五菱会とのかかわりを示す資料の有無を調べる目的という。
五菱会は組員158人。高木会長が昨秋、山口組系の3次団体である陣内組の組長から2次団体組長に就任し、名称を五菱会に変えた。梶山容疑者は五菱会の組員ではないが、陣内組では幹部だった。今回の家宅捜索には、陣内組も含まれる。
これまでの捜査で、「会長」の梶山容疑者の下に陣内組元組員の松崎敏和容疑者(34)=出資法違反容疑で逮捕=ら「社長」と呼ばれる中間幹部が複数いて、組織内で「七人衆」と呼ばれていたという。この中間幹部が10〜30店舗ずつ店を統括していた。
組織全体で最大約1000店舗、年間約1000億円の収益があり、かなりの額が暴力団に流れていたとみて、解明を進めている。
(08/11 11:55)