2003年08月08日(金) 19時41分
市販鼻炎・風邪薬で脳出血 169品、成分切り替えへ(共同通信)
市販の鼻炎薬や風邪薬169品目などに含まれる塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)の副作用で脳出血を起こした患者の報告が相次いだことから、厚生労働省は8日、各製薬会社に対し、別の成分に切り替えるよう指示した。
症例は8例報告され、いずれも回復している。別に、死亡例が1人あるが、薬の服用の有無は不明という。定められた用量を守らないなど不適正な使用によるものが多く、副作用の頻度も低いことから国としては回収の指示はしないが、消費者には使用上の注意を守るよう呼び掛けている。
PPAは、日本では鼻水などの症状緩和を目的に市販薬169品目と処方薬1品目で使われている。市販鼻炎薬では約8割の製品に含まれている、という。
米国では食欲抑制剤としても使われていたが、こうした目的で服用した場合、脳出血の発生リスクが高いことが分かり、2000年11月、販売を中止した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030808-00000189-kyodo-soci