2003年08月07日(木) 03時09分

扇国交相：関空連絡橋料金　「半額かなくす」（毎日新聞）

　小泉内閣の閣僚が国民との対話で改革姿勢をアピールする「タウンミーティング」が６日、「官から民へ、国から地方へ」をテーマに大阪市内で開かれた。扇千景国土交通相は関西空港への有料連絡橋について、「なぜ、料金を払わなければならないのか。半額にするか、なくします」と明言した。

　扇国交相はその後の会見で、「あれ（連絡橋）は空港の付属物。旧運輸省と旧建設省が一緒になった証しとしても（料金引き下げを）考えて、使い勝手のいい空港にしなければならない」と説明した。連絡橋の料金は往復で普通自動車が１７３０円、大型車が２７５０円。平日の午後５〜１０時などで普通車料金を１５００円にするなどの特別割引がある。国交省は需要拡大効果を確かめるため、料金の実験的割引を検討している。

　一方、タウンミーティングで小泉純一郎首相は、税財政の三位一体の改革に絡み、「地方議会に増減税の権限を与える工夫があってもいいかもしれない」と述べ、地方への権限委譲に積極姿勢を示した。

　また、閣僚らは、阪神タイガースの首位独走にも触れ、「関西には文化も東京に負けない資源もある」（小泉首相）▽「京阪神が東京に対抗する地域になることが正しい方向」（片山虎之助総務相）などと関西の再生に期待感を示した。【堀雅充】

［毎日新聞８月７日］ ( 2003-08-07-03:09 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030807k0000m040159000c.html