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2003年08月07日(木) 00時00分

値下げ競争も混戦…NTT東西IP電話参入ZAKZAK


ついに企業向けIP電話に乗り出すNTT東西 NTT東日本と西日本は、インターネットを使って格安な通話ができる企業向け「IP電話」事業に参入、8日にも総務省に認可申請し、10月をめどにサービスを開始する。ガリバーが動き出したことで他社との競争は激化、ソフトバンクグループなどが先行する個人向けIP電話への参入も今後の焦点となりそうだ。

 通話料金は社内の事業所間は無料、社外へは全国一律3分8円程度と、先行他社とほぼ同水準となる見通し。

 IP電話サービスについては、フュージョン・コミュニケーションズやソフトバンクのBBフォン、KDDI、日本テレコムなどが参入、NTTグループでもNTTコミュニケーションズが手掛けている。

 現在の利用者数は個人を中心に約500万件とされるが、大幅な通信コストの削減になるため、企業の注目を集めており、すでに東京ガスなど大企業も導入を始めている。

 NTT東西では、加入電話約5000万回線のうち、約25%が業務用で、売上高の約4割を法人向けが占める。企業向けIP電話に乗り遅れれば、将来的な解約増につながる恐れもあるとみて、参入に踏み切った。

 今後の注目は、個人向けのIP電話をNTT東西が直接手掛けるかどうかだ。

 「将来的には固定電話はなくなり、IPと携帯になる」と予測する専門家もいるだけに、NTT東西は、個人向けを含めて本格参入となれば、業界地図を一気に塗り替える可能性もある。また、IPサービスを統合する新会社など、NTTグループの再々編の議論が再び浮上しそうだ。

ZAKZAK 2003/08/07

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/2t2003080706.html