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2003年08月07日(木) 15時51分

組織的おれおれ詐欺、仲間の偶然の成功きっかけ読売新聞

 息子や孫を装って「おれだよ、おれ」などと電話し、高齢者から現金をだまし取る「おれおれ詐欺」事件で、最大の犯人グループとして詐欺罪に問われた多田祐一郎(21)(東京都中野区)ら7被告の初公判が7日、東京地裁であった。

 7被告は罪状認否でいずれも起訴事実を認めた。検察側は、もともとヤミ金融業者だった多田被告らが、強化された警察の取り締まりを逃れようと、組織的に「おれおれ詐欺」を始めた経緯を明らかにした。

 検察側の冒頭陳述によると、多田被告らは東京都墨田区内でヤミ金融業を営んでいたが、今年2月以降、摘発を逃れるため、多重債務者のリストをもとに携帯電話で架空の融資話を持ちかけ、利息を前払いさせてだまし取る方法で詐欺を始めた。

 その過程で、仲間の1人が偶然、「おれおれ詐欺」の手口で大金をだまし取ることに成功したことから、以後は、対象を多重債務者から高齢者に移行。息子などになりすまし、「交通事故を起こしたので示談金が必要になった」などと持ちかけ、現金を多田被告が銀行に開設した架空口座に振り込ませていた。多田被告のグループでは、同被告が「社長」として詐取した現金を部下に配分していたほか、犯行を指揮監督する「専務」、経理を担当する「相談役」、携帯電話を管理する「主任」などがいたという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000005-yom-soci