悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月06日(水) 08時51分

神奈川県警茅ヶ崎署が少年事件など200件放置読売新聞

 神奈川県警茅ヶ崎署の警察官らが、被害届を受けた軽微な少年事件など約200件について、適正な処理をしないまま放置していたことが5日、県警の内部調査で明らかになった。

 県警は6日にも県公安委員会に報告し、担当者や上司ら数人の処分を発表する。

 県警の調査などによると、放置されていたのは、いずれも3年ほど前に被害届を受けた事件で、少年の万引きや自転車盗など。署員ら4人程度が関与していたとみられ、一部は、少年が成人したため家庭裁判所で審理できなくなったり、時効を迎えたりしているという。

 今年に入り、関係書類が倉庫の中で放置されているのが見つかり、発覚した。

 少年事件について、県警は、被害額が5000円未満の窃盗事件や1000円未満の恐喝事件、けがの程度が10日以内の傷害事件などを「軽微な事件」と規定。通常の送検とは異なり、厳密な証拠調べをしなくても送致できることになっている。今回問題が発覚した事件の大部分は、この手続きを踏んでいなかったという。

 ただ、書類を意図的に隠したり、捨てたりした形跡がないことから、県警は刑事事件としての立件を見送り、内部処分を行う方針。

 少年事件の放置では、今年6月、埼玉県警の4署が、容疑者がほぼ特定されていた約70件について必要な捜査を行っていなかったことが発覚。当時の担当者5人が訓戒や注意の内部処分を受けている。

 神奈川県警でも昨年1月、旭署の巡査長が10年間にわたって窃盗事件などの被害届67件を放置していたとして懲戒処分を受けているが、今回のように大量の未処理事件が発覚したのは例がないという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000001-yom-soci