2003年08月05日(火) 12時50分
山口組系ヤミ金融、最高責任者を手配…警視庁など(読売新聞)
指定暴力団山口組系ヤミ金融グループの出資法違反事件で、警視庁などは5日までに、グループの最高責任者の梶山進容疑者(53)を出資法違反(高金利)容疑で指名手配した。
また、同グループから資金を吸い上げていたとみられる山口組系五菱(ごりょう)会の東京事務所(東京都渋谷区)など関係約30か所を同容疑で捜索した。
調べによると、梶山容疑者は、すでに捕まった同グループの貸金業経営者(38)らと共謀、昨年4月から12月にかけて、49回にわたり、札幌市の主婦(47)ら6人に計52万6000円を貸し付け、法定利息の27倍から380倍にあたる不当な利息計122万円を取り立てた疑い。
警視庁によると、梶山容疑者は暴力団組員ではないが、ヤミ金グループ傘下にある20以上のミニグループを統括していた。2000年ごろ、多重債務者の名簿を販売する名簿屋が登場し始めたのをきっかけに、ダイレクトメールや電話の勧誘で顧客を集める現在のヤミ金融スタイルを考え出したという。
事務所で対面しながら現金を貸し出すのが主流だった「町金融」から、電話の申し込みだけで、現金が気軽に借りられる方式に変えたことで、利用者が急増。「五菱会」内部に次々と店舗を増やし、業界では「ヤミ金の帝王」などと呼ばれていた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000203-yom-soci