2003年08月05日(火) 06時06分
使用料など4200万円滞納 熊本市施設で営業の2社(熊本日日新聞)
熊本市国際交流会館など市の施設内三カ所でレストランを営業している二社が二〇〇二(平成十四)年度分の施設使用料や光熱費、共益費など、計約四千二百万円を滞納していることが四日、分かった。
市によると、二社は同交流会館と市産業文化会館でそれぞれレストランを営業するA社(熊本市)と、市庁舎十四階でレストランを経営するB社(同)。
A社は市職員の福利厚生を行う任意団体「職員厚生会」と契約し、九五年八月から国際交流会館四階でレストランを経営。市職員厚生課によると、滞納額は〇二年三月から今年四月までの使用料など計二千四百二十四万円。
厚生会は今年五月、四月三十日での契約解除と六月三十日での施設明け渡しを要求したが、業者は営業を継続。厚生会は七月、熊本簡易裁判所に調停を申し立てた。同社はこのほか、市産業文化会館地階レストランの使用料など計四百九十一万円も滞納。今年六月で店舗を閉鎖し、同会館との間で分割返済することで合意している。
A社社長は「営業を始めた時に、厚生会から『職員が宴会などで利用することでバックアップする』との申し出があったが、実際の利用は少なく経営を圧迫した」と話している。
B社は八二年二月に市と契約して営業を開始。滞納は二〇〇〇年五月以降の計千二百五十八万円。
市管財課は、B社に対し七月末までの退去を求めたが、営業を継続。市は明け渡しを求める訴訟も検討している。同課によると、B社は「従業員にも生活権がありすぐには解雇できない」と営業継続を要望しているという。
http://kumanichi.com/news/local/main/200308/20030805000029.htm