2003年08月05日(火) 10時47分
防火改修に最大10年も 国内地下駅の不適合個所(共同通信)
国の防火基準を満たしていないことが明らかになっていた国内19鉄道事業者の268駅のうち、整備計画が作成済みなのは約15%に当たる41駅(5事業者)にとどまり、計画ができている事業者でも駅の不適合個所の改修には今後10年掛かるケースがあることが5日、国土交通省の調査で分かった。
多くの事業者は整備計画が完成しておらず、改修完了のめどが立っていない。
国交省は「改修には地上に排煙施設などを建設する必要がある。駅の上にビルがあったり土地の買収に手間がかかったりして、改修には困難が伴う」としている。
韓国・大邱市の地下鉄火災を受けて国交省は全国の鉄道事業者を調査。地下駅684駅のうち、国が定めた排煙設備や避難経路などの基準8項目のいずれかを満たさない駅は、4割近い268駅との結果を4月に明らかにしていた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000041-kyodo-soci