2003年08月04日(月) 09時08分
上院議員、RIAA の召喚状大量発行を調査(japan.internet.com)
全米レコード工業会 (RIAA) は、違法オンラインファイル交換撲滅のためさまざまな対策を続けている。その一環として同会が (裁判所に) 発行依頼した召喚状に法的な懸念があるとして、Norm Coleman 上院議員 (共和党、ミネソタ州選出) は、発行ずみ900通すべての写しの閲覧を求めた。同議員によると、RIAA は不用意に何千人何万人もの米国人をターゲットにしている可能性があるという。
Coleman 議員は、上院常設調査小委員会の委員長。同議員は、RIAA 宛の書簡の中で、RIAA が先ごろ裁判所から緩やかな条件で与えられた召喚状発行依頼権 ── 米国における違法ファイル交換行為の深刻度を RIAA が判断して依頼できる ── を濫用している恐れ、および同社のそうした戦略が「著作権法に無知あるいは、気づかないまま同法に違反した」多くの米国人に「不安と懸念」を与えている恐れがある、と指摘した。
この書簡は、RIAA に対し8月14日までに書類を提出するよう求めている。RIAA は、この要請に従うつもりだという。
同議員は、31日に声明を発表し、次のように述べている。「音楽業界には著作権侵害を心配する合理的な理由がある。私たちは、アーティストが録音した作品自体および業界の利益が盗まれるという事態に対処中だ。業界が自らの権利を守るために効果的対策を立てることについては何の異存もない。しかしながら、レコード業界は、『片っ端から撃つ』戦法をとっているように見える。そうしたやり方は、単に流行に乗せられた犠牲者、あるいはデジタルファイル交換関連ルールを知らなかっただけという、悪気のない人々を傷つけかねない」
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