2003年08月03日(日) 01時55分
各種資産を同一画面に表示 ネット「口座集約サービス」(共同通信)
インターネットを活用した金融・証券取引の普及に伴い、銀行や証券会社、信販会社など、複数の取引先にネット専用口座を抱える人が増えている。
しかし1人でいくつもの口座を抱えると、資産チェックのたびにそれぞれの会社のホームページに接続し、別々のIDやパスワードを入力しなければならない。「それは面倒。保有資産をパソコンの同一画面に一覧表示できないか」という人に便利なのが「口座集約サービス」だ。
例えば野村証券の「資産一覧簿」の場合、あらかじめ各取引先口座のIDやパスワードを登録しておけば、ネット取引用の「ホームトレード」画面に銀行、生命保険会社、クレジットカード会社などの情報を同時に表示できる。
一覧画面を見ながら「1週間後にクレジットカードで購入した代金の支払日がくるが、銀行口座の残高が足りないので、株式売却代金の一部を振り込んでおこう」といったやりくりを考えることが可能なわけだ。
資産を「教育用」「住宅取得用」などと分けて登録しておけば、各用途別に集計して時価をリアルタイムで表示する付加サービスもある。証券会社のほか、最近では銀行やネット検索サイトのヤフー、goo(グー)も同様のサービス提供を始めた。
利用者は今後増えていきそうだが、大切な資産のセキュリティー情報を一カ所に集めるのが前提なだけに、パスワード管理など安全面には細心の注意が必要だ。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030803-00000010-kyodo-bus_all