2003年08月02日(土) 00時00分

海自で個人情報流出か（朝日新聞・）

大湊地方隊元幹部　定年狙い営業はがき　海自側は否定

　むつ市の海上自衛隊大湊地方隊から元幹部で元市議の自動車学校営業部長（）に隊員の個人情報が漏れていた疑いが１日、浮上した。隊員の住所を公表していないにもかかわらず、定年を控えた〜人に免許取得を呼びかけるはがきが送られていた。元幹部は「営業活動で基地内に掲示された名札を見て住所を調べた」と流出を否定。海自側も「名簿の流出はなかった」としている。

　はがきは海自ＯＢの肩書と実名入りで、大型免許や二輪免許の取得を呼びかけている。受け取った隊員の一人は「定年間近の仲間全員にはがきが届いた。元幹部とは面識もなく、電話帳にも氏名を載せていない。個人情報が流れているようで納得がいかない」と話す。

　元幹部の話では、２月下旬から自動車学校に勤務。営業活動で基地内に入り、掲示されていた隊員の名札と階級を見たり、隊員との会話の中から定年を控えた人を聞いたりしてメモし、電話帳などで住所を調べたという。
元幹部は「名札の階級を見れば、そろそろ定年だと分かる。メモを取ったことが悪いと言われれば悪いかもしれない。はがきが送られて不快に思った人がいれば申し訳なく、反省している」と話した。海自ＯＢをうたって郵送したことについては「不況で再就職は厳しい。より多くの退職者たちの能力に付加価値を付けて就職してもらいたいと思って海自の名を出した」と説明した。

　同地方総監部の村上浩一管理部長は「調査の結果、（個人情報を含む）名簿が流出した事実はなかった」と話した。（8/2）

http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=4971