2003年08月01日(金) 20時35分
「サービス残業」など違反急増 滋賀県 労働局は指導監督強化へ(京都新聞)
滋賀県内の事業所で「サービス残業」などの割増賃金の違反が急増していることが、滋賀労働局の調べで分かった。今年に入って違反事業所の割合は13・0%と昨年の倍以上に膨らんでいる。労働局は「悪質な事業所は司法処分も辞さない」とし、指導監督を強化する方針。
滋賀労働局によると、大津など県内の4労基署が今年3月末までに300事業所を任意で調べた。その結果、39の事業所が従業員に割増賃金を払わずに時間外労働や休日労働をさせていた。
違反事業所は2001年は1年間で調査した1415事業所のうち53(違反率3・7%)だったのが、2002年は1256事業所のうち81(同6・4%)にのぼった。今年はさらに大幅に増えるとみられる。
違反事業所には最大で過去2年までさかのぼって不足分の支払いを求めており、今年は甲賀郡の製造業会社が従業員2人に計301万円を支払った例もある。
滋賀労働局は「業種を問わず、管理部門のホワイトカラーで違反が増えている。従業員からも多く情報が寄せられるようになり、問題のあるところは重点的に監督指導する」と話している。 (京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030801-00000120-kyt-l25