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公取委によると、二〇〇一年三月現在、全国の温泉は二万千九百九十一施設。約七割が地中からポンプで源泉をくみ上げる「動力源泉」で、自然にわき出す「自噴源泉」は三割だった。動力源泉の中には、温度が低いため入浴に適した温度までボイラーで加熱しているケースがあったほか、湯量不足を補うため水を加えたり、浴槽内の湯をろ過・消毒して再利用する循環式を取り入れたりしている施設もあった。
二千三百五十三施設を調べた結果、二百十七施設で、パンフレットなどに「源泉100%」「天然温泉」などと表示し、加熱や加水、循環など源泉を加工している事実は書いていなかった。
ただ、高温、高濃度の天然源泉に水を加える行為について公取委は「湯量不足を補うためではないので問題なし」としており、判断基準のあいまいさもうかがえた。
公取委は「パンフレットやホームページは消費者が温泉施設を選択する際の重要な情報源」との判断から、こうした表示が消費者の誤解を招く恐れがあるとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030801/mng_____kei_____001.shtml