2003年08月01日(金) 00時00分
無資格で破産書類作成 4人を逮捕(朝日新聞・)
弁護士資格がないのに、報酬を得る目的で多重債務者の自己破産書類を作成したとして、岐阜県警は31日、同県大野町稲畑、保険代理店経営加藤譲司容疑者(43)ら4人を弁護士法違反(非弁護士の法律事務の取り扱い)の疑いで逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、同県山県市高富、石井準容疑者(52)ら同代理店の従業員3人。
調べでは、加藤容疑者らは2月中旬から3月ごろにかけ、岐阜市内の主婦(45)ら4人に、弁護士の資格がないのに破産申し立て手続きの指導や書類作成をした疑い。1件につき30万円〜35万円で請け負っていたが、中には60万円で契約したケースもあったという。
加藤容疑者らは「日本消費者救済支援センター」と称して多重債務者にダイレクトメールを郵送しており、岐阜市と同県各務原市の主婦ら13人が計490万円の被害に遭っていたという。超過金利分を免除する交渉をせず、すべての依頼者に自己破産の手続きをさせていたが、書類に不審な点があるとして裁判所が受理しなかったケースもあったという。
多重債務者の自己破産申し立ては年々増加しており、岐阜地裁によると、02年の県内の自己破産申し立て(個人)は2649件で、10年前の約5倍に上っている。
(8/1)
http://mytown.asahi.com/gifu/news02.asp?kiji=2588
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