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2003年08月01日(金) 00時00分

輸血用血液72本、県内医療機関へ朝日新聞・

県血液センター 患者に検査呼びかけ

 献血時の検査で肝炎ウイルスなどが陽性と判明した人の過去の献血血液が、検査をすり抜けていた可能性が指摘されている問題で、この血液を原料にした輸血用血液6419本のうち、県内では72本が医療機関に供給されていたことが県赤十字血液センターの調べでわかった。同センターは医療機関を通じ、投与された可能性のある患者に対し検査を受けるよう呼びかけている。

 日本赤十字社の調べで、昨年6月13日から今年7月21日までの献血時の検査でB、C型肝炎ウイルス、エイズウイルス、梅毒が陽性になった献血者をさかのぼって調べたところ、検査をすり抜けた可能性のある血液を原料にした輸血用血液は全国で6419本に上ることが分かった。

 県内には合計117本が確認されたが、期限切れや破損で廃棄したものを除き、72本が県内33の医療機関に出荷されたという。同センターは「感染直後は検査でウイルスを見つけられない場合があり、該当する輸血用血液が感染しているかどうかはっきりしない」と話している。

 同センターは今後、血液がどのように使われたか実態を把握すると共に、投与された患者に対し該当する医療機関を通じて受診を呼びかけることにしている。(8/1)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4478