2003年08月01日(金) 12時11分
RIAA の個人情報開示要求、新たに SBC が反発(japan.internet.com)
違法ファイル交換撲滅のため、
全米レコード工業会 (RIAA) が個人ユーザーに攻撃の的を絞る中、地域通信大手の
SBCCommunications (
NYSE:SBC ) が 自らの顧客を守るべく RIAA に噛みついた。
SBC の子会社で、同社のダイヤルアップとブロードバンド接続サービスをカリフォルニア州で販売する Pacific Bell Internet Service は31日、サンフランシスコの連邦地方裁判所に訴状を提出。その中で、違法ファイル交換を行なっている疑いのある加入者の Eメールアドレス開示を求める RIAA の召喚状は、その多くが不当なものだと主張している。
しかし、これは1つの法的戦術にすぎないと、SBC の広報は internetnews.com に語った。広報によれば、RIAA が各 ISP に送っているこうした召喚状は、デジタルミレニアム著作権法 (DMCA) の濫用だという。
米上院商務委員の John McCain 委員長は、
Verizon (
NYSE:VZ ) による同様の訴えを委員会で調査する意向を示している。通信大手の Verizon もまた、RIAA の召喚状の要求を拒否するべく、法廷で争っている最中だ。RIAA は Verizon に対し、著作権のある音楽ファイルを1日に600以上ダウンロードしたとされる加入者の氏名を開示するよう求めている。
Verizon と RIAA の争いについては、一審、控訴審ともに RIAA が
勝利 を収め、著作権のある音楽ファイルを違法にダウンロードしたとされる加入者2人の情報開示が Verizon に命じられている。Verizon 側はさらに上訴する意向で、9月16日に聴聞会が開かれる予定だ。
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