2003年08月01日(金) 00時00分

大麻栽培、ネットで広域密売 容疑の内装工ら男７人逮捕 （東京新聞）

　宇都宮市の男が自宅などで大麻を栽培、インターネットを通じて東京など各地の客にひそかに売りさばいていたことが分かり、宇都宮東署は三十一日までに、売った側の男二人と買った側の男五人を大麻取締法違反容疑などで逮捕した。

　売った側として逮捕されたのは同市西原町、内装工大関貴之容疑者（３２）＝同罪で起訴済み、公判中＝と那須町の無職男（２３）＝同罪で執行猶予判決が確定＝の二人。買った側で逮捕されたのは東京都内や群馬県内などの男五人。

　調べでは、大関容疑者はことし五月、自宅で覚せい剤約〇・三グラムと大麻草約八十グラムを所持していたほか、自宅と宇都宮市内の河川敷や山林で合わせて大麻草三十四本を栽培。また、同八日から十日までの間に、携帯電話のインターネット掲示板を使って顧客を募り、宅配便などで都内や群馬県の三人にそれぞれ二−二・五グラムを一万二千円から三万円で売り渡した疑い。

　売った側で逮捕された無職の男は、大関容疑者の元仕事仲間で、ことし二月、同様の方法で、山形県内の二人に大麻草を売り渡した疑い。大関容疑者がネット上で大麻の種を購入し、無職男に譲り渡していた。

　調べに対して大関容疑者は「仲介では利益が薄いので、直接栽培して一獲千金を狙った」などと供述しているという。同署は大関容疑者の自宅などから、乾燥大麻九十五グラムと大麻草三十四本などを押収した。

　同署では、広域的な大麻密売事件でさらに余罪があるとみて全容解明を急いでいる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20030801/lcl_____tcg_____001.shtml