2003年07月31日(木) 00時00分
岡崎市民病院 医療事故報告1000件減(朝日新聞・)
医師らの「ヒヤリ、ハット」ぐっと減
昨年度の下半期 上半期比 岡崎市民病院(石井正大院長)は30日、昨年10月から今年3月までの下半期の医療事故件数を公表した。患者が何らかの治療を必要とされる医療事故は13件で、上半期の27件から半減。事故には至らなかったが、医師や職員が、ひやりとしたり、はっとしたりした事例報告を含めた件数は1958件で、上半期の3040件より減った。
同病院は昨年4月、医療事故の防止と安全対策を図るため、専任職を配して医療安全管理室を設けた。
下半期の「ヒヤリ・ハット報告書」と「事故報告書」の提出件数1958件のうち、薬局が約半数の925件を占めた。上半期の1884件と比べて半減した。同管理室では、現場で薬品棚や処方箋(しょほうせん)の表示に工夫を加えるなどの対策を講じた成果とみている。
また、医療事故の報告は13件で医局が最も多く9件だった。治療期間が延びたり、後遺症が残ったりした事故はなかったという。薬剤を注入する速度を間違えて血圧が下がった事故や、リハビリ治療の際、プールの水温が約50度になっていて患者が足にやけどを負った事故が報告されている。
看護局の報告では、患者の歩行中の転倒やベッドからの転落、薬の間違い、点滴のチューブが抜けるなどの事故が大半を占めた。
転倒防止策として、危険を知らせるパンフレットを作って患者や家族に配ったほか、自己診断表や「アセスメントスコアシート」で付き添いなどの措置をとるようにした。
報告件数が上半期に比べて減ったことについて、杉浦昌・同管理室長は「医師や看護師の安全への意識が変わってきたことと、事故後の改善策が実を結んでいるのでは」と話す。
(7/31三河版)
(7/31)
http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=7696
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