2003年07月31日(木) 00時00分
「夢つくし」偽装初公判、社長ら混米認める(朝日新聞・)
福岡県産のブランド米「夢つくし」の偽装表示事件で、不正競争防止法違反の罪に問われた同県須恵町の米穀卸売業「内田米穀」と、同社長内田正(55)ら3被告の初公判が30日、福岡地裁であり、いずれも起訴事実を認めた。検察側は冒頭陳述で「在庫処分や販路拡大のために偽装表示した」と述べた。
検察側は、内田米穀は99年ごろから偽装表示米の販売を始めたと指摘。00年に改正JAS法が施行され、表示基準が厳しくなったが、内田社長は偽装を続け、出荷や仕入れの帳簿には虚偽記入していたとした。
さらに、内田社長は昨年5月の営業会議で「100%の夢つくしはコストがかかる」と発言。別の幹部が「ブレンド米と表示すべきだ」と提案したが、社長らは「消費者の受けが悪い」と押し切り、他品種米などを混ぜて販売を続けた。この結果、同社は昨年度、100%の夢つくしを販売した場合より約150万円多い収益を上げたとされる。
(7/31)
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=5010
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