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「松下電工の部品でカーオーディオを製造・販売したところ、不具合で回収や修理を余儀なくされた」として、音響メーカー「ケンウッド」(東京都)が電化製品製造・販売会社「松下電工」(大阪府)に製造物責任法(PL法)に基づく賠償を求めた訴訟で、東京地裁は31日、ほぼ請求通り5700万円余の支払いを命じた。
高温、多湿になる自動車内での使用にまで、製造者の責任が及ぶかが争点だったが、福田剛久裁判長は「温度、湿度ともに仕様書に記載された範囲内だった」と指摘し、部品に欠陥があったことを認めた。
この部品は、カーオーディオにMD(ミニディスク)が挿入されたことを自動検知し、主電源をオンにするためのスイッチ。ケンウッドは99年から、このスイッチを組み込んだオーディオ約5万7000台を販売したが、MDを挿入しなくてもオーディオに勝手に電源が入るため、車のバッテリーが上がるなどのクレームを受けた。
判決は「スイッチの欠陥による不具合」と因果関係を認定。社員を派遣して修理に応じたり、市場からの回収などに要した費用全額の賠償を命じた。【小林直】
[毎日新聞7月31日] ( 2003-07-31-19:37 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030801k0000m040044001c.html