2003年07月31日(木) 19時31分
漫画「ゴー宣」が逆転敗訴 小林よしのり氏に賠償命令(共同通信)
雑誌「SAPIO」に連載された漫画「新ゴーマニズム宣言」や単行本で名誉を傷つけられたとして、関西大講師の上杉聡氏が、作者の小林よしのり氏と発行元の小学館に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は31日、請求を棄却した1審東京地裁判決を変更、250万円の支払いと謝罪広告掲載を命じた。
判決によると、両氏は従軍慰安婦問題をめぐり激しく論争。上杉氏が著作で小林氏の漫画のカットを引用したため、小林氏がSAPIOの1997年11月26日号で「絵を勝手にドロボー」「上杉のドロボー本」と批判し、泥棒姿の似顔絵を描いた。
判決理由で西田美昭裁判長は「漫画の引用は、無断盗用で違法とまではいえず、『ドロボー』の表現は不相当」とし「どぎつい表現を繰り返した」と名誉棄損の成立を認めた。「似顔絵で肖像権を侵害された」とする主張は退けた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030731-00000134-kyodo-soci