2003年07月31日(木) 00時00分
養殖サケに高濃度PCB 米環境保護団体が調査 (東京新聞)
【ワシントン30日共同】米国内で売られている養殖サケの一部に、人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)が高濃度で蓄積しているとの調査結果を、米国の環境保護団体、環境ワーキンググループ(EWG)が30日、発表した。
米国やカナダなどから、同様のサケが日本に輸出されている可能性も否定できないという。
EWGは「調べたサケは少ないが、少し食べただけで許容摂取量を超える例もあり、各国政府による本格的な実態調査が必要だ」としている。
EWGはサンフランシスコ、ワシントン、ポートランドの3都市の大手食料品店で、養殖サケ計10点を購入。PCB濃度を外部機関に委託して分析した。
濃度はスコットランド産サケが67.8ppb(ppbは10億分率)と最高だったのをはじめ、計8点が20ppb以上となった。米環境保護局(EPA)が週に1回なら食べてもいいとしている濃度の6ppbを下回ったのは、チリ産の1点だけだった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030731/fls_____detail__016.shtml