2003年07月30日(水) 00時00分
消費者側強く反発/ホルマリン問題(朝日新聞・)
消費者団体の代表や有識者を交えた県主催の「食品安全・安心委員会」の第2回会合が29日開かれ、ホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)を不正使用したトラフグの出荷問題が議論になった。安全性を示す科学的データが示され、漁業者側は出荷時の対策を説明したが、消費者団体の代表らは強い言葉で反発し、両者の認識に大きな差があることが改めて明らかになった。
初会合後、県は化学分析や毒物の専門家による安全性検討委員会を設置し、委員会は「天然の食品と比較してホルムアルデヒドの値が低いなら食べても安全」と結論付けた。
ホルマリンを使用した166万匹を一部の生産者が出荷しようとしていることについて、東京の消費者団体の女性は「消費者の信頼を地元はどう考えているのか」と批判。大阪の女性も「残留してないから安心だということに私たちはならない」と述べた。
漁協代表は不正使用を再度謝罪し、「廃棄となると地域経済全体の崩壊につながりかねない。使用魚は胸びれを切るなどして識別できるようにしたい」と述べたが、東京の女性は「識別が消費者まで伝わると思えない」と反論し、農協系果汁工場の男性は「消費者が安心できない以上、商品として厳しいのではないか」と指摘した。
(7/30)
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news02.asp?kiji=2880
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