2003年07月26日(土) 11時52分
米国のブロードバンド事情に変化の兆し?(ZDNet)
米国の電話会社とCATV会社のブロードバンド戦争は新たな局面に入りつつあるのかもしれない。
AOL Time WarnerのTime Warner Cable部門は7月23日、4〜6月期中のブロードバンド新規加入者は17万人だったと報告した。これはウォール街の予測を3万人下回っているが、AOL Time Warner幹部はこれについて「季節的な」要因だと説明している。
一方、通信大手のSBC Communicationsは24日、DSLの新規加入者が予想を大幅に上回る30万4000人に達したと発表。DSL提供企業は従来、CATV会社に比べてブロードバンド顧客の取り込みで遅れを取り続けていたため、この数字はショッキングだとアナリストは指摘する。
「これは驚異的な数字であり、ケーブルにとっては不幸としか言いようがない」とKim & Companyのアナリスト、ポール・キム氏。
アナリストが注目しているのは、同四半期の業績が、「ケーブルモデムを利用したブロードバンド加入者が鈍化傾向にある一方でDSLは台頭しつつある」との見方を固めるものなのかどうかという点だ。これはComcastやCoxなどほかのCATV大手、およびVerizonなどほかの通信大手が決算を発表するまでは何とも言えない。
しかし、もしこの傾向が定着すれば、それはブロードバンドの展望の変化を示すものになるかもしれない。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030726-00000007-zdn-sci